後継者にとっての経営計画

後継者にとっての経営計画についてですが、
計画のつくりかたなどは、書籍や講座がやまほどあるので、
今回は割愛し、コラムとしては、
私が考える、後継者として経営計画と向き合う際の心構えを
8つ挙げました。

1. 経営者の魂(思い)をぶつける
2. 計画とは道しるべ
3. 経営のストーリーを描く
4. 計画なき経営は成り行き経営
5. 7割以上の実行可能性
6. あとは実行するだけ
7. 修正できれば、間違ってもいい
8. 必ず一貫性をもつ

1. 経営者の魂(思い)をぶつける

魂のない計画は、出汁のない味噌汁のようなもの
なんとなく形はつくれたとしても味気のない計画になってしまう。
こうしたい!という思いを計画にぶつけることで、未来につながる計画になる。

2. 計画とは道しるべ

経営には答えがない。また、だれも道をつくってくれない。
自分の手で道をつくって進んでいく。
ただ、なにも道標がないと、どっちに進むか毎回迷ってしまうので、計画をつくって、自身の経営の道標にする。

3. 経営のストーリーを描く

事業を物語としてできるだけ詳細な過去から未来へのストーリーを描く。
それが計画になる。
よいこともわるいことも含めてストーリーにいれ、最後はハッピーエンドになるような物語にする。

4. 計画なき経営は成り行き経営

計画がなくても経営はできる。スタートアップ企業などは逆に計画があると行動を狭めてしまうかもしれない。
ただ、計画が無き経営は、その都度その都度考えて決めていくので、いわゆる成り行き経営となってしまう。
後継者が事業承継する成熟企業の場合は、計画して着実に積み上げる経営をするほうが、確実に会社は成長する。

5. 7割以上の実行可能性

計画を策定した段階で、7割は確実に実行できるが3割は不確実だがなんとかがんばればできそうな計画を策定する。
7:3の割合がちょうどよい。

6. あとは実行するだけ

計画策定したら、あとはその計画を実行するだけのものになっているのが理想的な計画である。

7. 修正できれば、間違ってもいい

計画は完璧なものでなくてよい。
大事なのは、ひとつひとつの計画に意味を持つこと。
意味づけがされていれば、結果が違ったとしても、その結果を検証し修正することができ、
よい未来が近づいてくる。

8. 必ず一貫性をもつ

最後に、当たり前のことですが、必ず計画に一貫性をもたせる。
過去、現在、未来
理念・使命、戦略、戦術、アクションプラン
など、
一貫性がある、筋の通った計画に、自身も含めて人は安心しワクワクする。

以上、ドキドキワクワクする経営計画をつくって、決意をもって経営に取り組んでください。

後継者の学校 代表 大川原

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