関係者すべての幸せのために未来に価値と人生をつなげる「事業承継支援プログラム」

  一般的に事業承継支援というと、税務や株式など専門的な分野の話になりがちですが、当社の事業承継プログラムは、専門的な話の前に、後継者、経営者それぞれの事業承継にかける想いを受け止めて、合意形成をしていくことを第一にしています。
 合意形成されていないスキームは、進める途中で問題が起きてしまう原因になりますし、逆に合意形成をしっかりすることで当事者たちが事業承継に前向きに取り組むことができるのです。
 また、当事者同士だけでは感情的になってしまったり、うまく合意形成できない場合が多く、後継者の学校メンバーが第三者としてファシリテートすることで、合意形成を推進することができます。
 それを踏まえて、当社の専門家チームがスキームをくみ上げることで、ワンストップで事業承継の感情面の整理と技術面の整理ができ、事業承継を最適にすることができると考えています。

事業承継が失敗する理由

 「事業承継の成功」とは、関係者それぞれの思いを過不足なく満たし、経営のバトンを後継者が経営者からスムーズに受け取り、未来に価値を繋げていくことであると考えています。
 逆に、事業承継が成功しない「事業承継の失敗」をするのは理由があります。経営者も後継者もほとんどが事業承継が初めてであるため、以下に列挙した点について、「どうすればよいかわからない」、もしくは「認識が間違っている」ため、事業承継を失敗させてしまうのです。

●後継者が主体者になっていない

事業承継の成功は、承継がスムーズに進むことだけが条件ではありません。5年後、10年後、後継者がバトンを受け取り経営者となってから、会社・事業の将来像を描きながら自身と会社を成長させられるかが重要なポイントです。これができないまま経営者になってしまうと、後継者は継いだあとで後悔することになってしまう可能性があります。

●関係者の想いがすれ違っている

事業承継については経営者も後継者も初めての仕事なので、何をすべきかわからず、互いに何をしたいか話し合いなどせずに、なんとなく事業承継を待ってしまうことが多くあります。結果として、それぞれの思いのすり合わせがギリギリまでされず、思いを反映した事業承継にならないことがあります。

●事業承継の最適スキームが描けない

事業承継については、相続税対策や株価対策、株主対策、資金対策など、非常に多面的な専門知識が必要となり、それらを個別案件に合わせて最適な組み合わせでコーディネイトする必要があります。経営者や後継者にとっては経営をしながら身につけるには難しい知識となります。また、それぞれの専門家も専門領域以外は強くないことが多く、全体最適のコーディネイトは難しくなります。

●事業と人生の将来が見えない

事業承継後の未来の会社の姿を後継者が描けないまま、準備不足で経営者になってしまうケースが非常に多くみられます。準備不足で経営者になってしまうと現時点で会社が良い状態であっても、どのように舵を取っていくか見えないまま経営してしまい、5年後、10年後に会社が衰退に向かってしまう可能性があります。

●後継者の育て方がわからない

経営者は、これまで従業員の育成をしたことはあっても後継者を育てるということは初めてであることがほとんどです。それゆえ、育て方がわからずどうすればよいかと困ることが多く、また後継者が巷の経営講座に通ってもお勉強としての経営の知識は身についても「後継者としてどう経営するべきか」という実践できるところまで学べるところは数少ないのが現状です。

事業承継支援プログラムの特徴

当社の事業承継支援プログラムは、事業承継の目的と関係者それぞれの思いを大事にしながら、未来をつくる後継者が主体的に事業承継と経営の未来を描いて動き始められるように支援いたします。

●後継者が自ら考え行動する仕掛け

後継者が自ら未来を描きながら考え、行動できるようにするために、アドバイス、レクチャーやセッションによるフォローアップをしていきます。また、経営者や関係者にもレクチャーをし、後継者が自ら経営できる体制づくりを仕掛けていきます。

●関係者への個別ヒアリングと思いを統合する会議

関係者へ個別ヒアリングをし、それぞれの思いを受け止めます。そのうえで、それぞれの思いが満足するような事業承継のシナリオ案を作成します。そして関係者間で思いや考えを共有し統合する会議を実施し、事業承継の向かうべき方向を一つにします。

●専門家チームによる全体最適スキームの提案

事業承継の方針が固まったら、全体最適スキームを専門家チームで複数パターンを作って提案します。 方針が固まってからスキームを検討するため、より一層最適なスキームを検討できます。

●時間見積もりと予算が明瞭

時間設定と予算が明瞭なため、コストパフォーマンスは高く、集中して事業承継の計画をまとめていくことができます。

●後継者の学校プログラムとの連動

後継者の学校プログラムに後継者にご参加いただき、学んでいただけます。 他の経営講座と違い、経営の知識のお勉強ではなく、後継者が経営者となり経営するために必要なものの見方、考え方、やり方を身につけていただけます。 それにより、後継者が自らの力で経営者になるための力を身についていただきます。

支援プロセス

事業承継を失敗させないために、丁寧に合意形成しながら最適スキームと計画を組み上げて、関係者全員が納得しながら前に進めるための体系的な支援プロセスを用意しています。

  1. 事前相談
  2. 関係者個別ヒアリング
  3. 意志統合ミーティング
  4. 事業承継スキーム検討
  5. 事業承継計画策定
  6. 計画実行フォロー

詳細概要

事業承継支援プログラムのパンフレットに詳細内容が掲載されていますので、ダウンロードしていただくか、資料請求をお願いいたします。

プログラム実施企業様の声

株式会社日本工業社 米田和秀 会長(2019年1月現在)

「プログラム前の状況はいかがでしたか?」

当社は、私で4代目ですが、初代、2代目と急逝による承継が続き、非常にリスキーな承継を繰り返してきました。3代目は時限的に社員承継を行い、その後4代目として若くして社長となった私は、その経緯から事業承継は成功させるべく考えていたものの、急激な社会変化や業過の衰退など経営課題が山積みする一方で、意識にはあるものの、具体的な準備にはいたらずに後回しになっていました。

身内同士では客観的に事業承継を考えることが難しく、顧問税理士に相談をしましたが明確な回答がなく、自分でも事業承継のセミナーなどに足を運ぶものの、多くは専門家による資産承継に偏った内容がほとんどで悩みは増すばかりでした・・・。

そんな中、2017年に同業で親しくしていた同年齢の社長が急逝し、後継者がいなくて廃業してしまったことでいよいよ焦りを感じていました。

「プログラムを受けてみていかがでしたか?」

はじめ、自身が主宰する経営者倶楽部の講師として後継者の学校の大川原さんを招聘することになり、たまたま私以外に後継者2名も聴講者として参加していた結果、まずは後継者の学校のベーシックコースに次々代承継予定の息子が受講することになり、その後、私と後継者である弟と息子の3名で事業承継プログラムの支援をしていただきました。

後継者の学校の大川原さんは、まずそれぞれの想いを個別に受け止めてくれて、それから、それぞれの想いや考えをじっくりと共有し、そこから共通する未来に目を向かせてくれました。
このプロセスがなかったら、もしかしたら事業承継の話を前向きに3人でできなかったかもしれません。

そしてそのおかげで、その後のお金や株の話をしていくときに違和感なく整理することでき、まったくもめることなく、3人ともすっきりと受け止められていました。

計画段階では、それぞれの役割も明確になったので、あとはやるだけですよ!

「プログラムの感想をお聞かせください。」

今回、縁あって後継者の学校の大川原さんに相談しましたが、専門家としてのテクニカルな支援の前に、一人の人間として、我々の人生を共に考えてくれて、第三者として3人の気持ちをひとつにしてくれました。そのプロセスはすごく良かったです。
また、承継する側の気持ちを重視するとともに、主体的に取り組む場づくりにも注力いただき、私もその姿をみることで任せようと心が決まりました。
その後の具体的な計画化もスムーズで、本当に助かりました。